小竹葬祭

小竹葬祭

小竹葬祭

かつて我が社で一番の稼ぎ車、あのキンキラキンの宮型霊柩車が、ようやく長年のお務めに幕を閉じる運びとなりました。

ここら田舎のお葬式は昔から派手好きの風潮が強く、霊柩車といえば決まってキンキラ宮型でございました。よく学校の帰り道なんかで見かけては、「あ、誰か死んだぞ。」と察知し、思わず手と手を合わせたりしていたものです。

ところが今や霊柩車と言えばリムジンの時代。
とくに近年では、派手で煌びやかなお葬式より、地味めでシンプルかつ高級感のあるお葬式が人気を集めているせいか、キンキラキンの宮型霊柩車はめっきり活躍の場を失っており・・・

といってどこかの車屋へ中古で買い取ってもらうわけにもいかず。
長くて大きな車体が足場を占領するばかり・・・ここ数年は狭くて暗~い車庫の中で眠り続けるシロモノでございました。

そこに間もなく、ピッカピカの新稼ぎ車がやってくるのです。

しかもセレブ感漂う白リムジンが! 費用はおよそ一千万円。

経理担当としてはなかなかイタい減価償却でございますが・・・時代の流れに乗り遅れるよりは多少の冒険も必要かと思われ、しぶしぶ承諾した次第。

これからの時代、キンキラ宮型に替わって白リムジンが、果たして我が社の象徴となってくれるかしら・・・期待と不安が入り混じる今、もはや古き良きキンキラ葬儀の面影を惜しんでいる場合ではございません。